「高齢同棲」が米国で驚異的に増えているワケ

結婚にはないメリットもある

トービンも長い結婚生活の末に離婚を経験。もっとも彼は再婚することに抵抗はなかった。実際、彼はキャンターに(断られるのは承知の上で)プロポーズしたこともある。それでも同棲には満足していると彼は言う。

「関係は(結婚より)ゆるい。お互いの時間を独占することもない。彼女には彼女の生活があり、私には私の生活がある。そして2人一緒の生活もある」

年を取ってからの同棲は何が違うのか

年老いた人々にとっての同棲のいい点と悪い点は、えてして関係が不安定な若い世代の同棲とは同じではないかも知れない。人口学者に言わせれば、若い世代の同棲は基本的に、結婚を前提としているか、短期間の関係がほとんどだ。

だが年を取ってからの同棲は再婚と同様に、単に性的に親密な相手ができるというに留まらない。孤独に直面しがちなこの世代の人々に、交際範囲が広がるきっかけを与えるのだ。2人で別々に暮らすより、1つの世帯になったほうが経済的にも安定することが多い。特に貧困に陥るリスクの高い女性にとってはそうだ。

一方で同棲には、再婚のもつ経済的なマイナス面から身を守る効果もある。カーによれば、中高年は若い世代より家のローンや子どもの学資ローンなど負債を多く背負っている。「法的な婚姻関係にあれば自分も相手の負債の(返済)義務を負うことになるが、同棲であればそんなことはない」とカーは言う。

また、結婚(もしくは再婚)は年金などの給付にも影響する可能性がある。

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