30歳目前の中村アンが抱える「苦悩」とは何か 「今、気持ちがとても揺れ動いています」
現在、彼女はモデルとして活躍し、その飾らないキャラクターでバラエティ番組にも頻繁に登場している。その一方で、近頃は女優としての活動も目覚ましい。2015年10月からは6期続けて連続ドラマへの出演を果たした。今後は女優に転身するつもりなのだろうか。
「私がここにいて本当にいいんだろうか。ドラマの現場では常にその不安と隣り合わせでした」
中村さんの口からこぼれ出たのは謙虚な言葉だった。そして、呟くように次の言葉を継いだ。
「何か新しいことにチャレンジするとき、なかなか前向きになれないんです。現場に行ったら腹を括ってえいやっとなるものの、そこに至るまでが実は大変。バラエティ畑からやって来た私が演技するのを見て、人はどう思うだろう。そう考えてはドキドキしていました。バラエティについても同じ。喋れなかったらと思うと怖かった」
意外な気がした。「中村アン」と言えば、今やヘルシービューティの代名詞であり、「ポジティブ」という言葉がぴたりとハマる存在だ。
にもかかわらず、当の本人から繰り出される言葉は、そのイメージから離れたものである。しかしながら、それがかえって彼女の正直さを際立たせ、親近感を湧かせてくれるから、なんとも興味深い。
こんなにも動揺するなんて…
今年9月には30歳だ。30歳を前に揺れ動く女性は多いが、人生の分岐点に差し掛かった中村さんがリアルに何を思っているか気になるところだ。水を向けてみると、彼女はばつが悪そうな顔をして口を開いた。