「デジタル広告」の現状がわかる5つのグラフ 2017年は新規広告の大部分がデジタル広告へ
広告売上ランキングでトップ30に入った大手メディアには、デジタル専業メディアを所有する企業が多い。具体的には、ベライゾン、Twitter、ヤフー、マイクロソフト、バイドゥといった企業だ。2016年にこれらの企業が獲得した広告売上は、合わせて1328億ドル(約15兆円)となっている。これは全デジタル広告支出の73%に相当する金額で、すべてのメディアを対象とした世界の広告支出の24%を占めたと、ゼニスは述べている。
「ゼニスの最新ランキングは、インターネット広告プラットフォームが世界の広告支出の成長をどれほど牽引しているのかを示すものだ」と、ゼニスで予測担当責任者を務めるジョナサン・バーナード氏は語った。
ただし、Twitterをみくびるべきではない
GoogleとFacebookのデュオポリー(2社による独占)やSnapchat(スナップチャット)の人気上昇が大きな話題となるなか、Twitterは脇に追いやられている感がある。いくつかの記事で報じられているとおり、同社はこのところ広告売上を減らし気味だ。だが、ゼニスのレポートによれば、2012年から2016年のあいだに、Twitterは広告売上を734%増やしており、同期間でもっとも増加率の大きい企業となっている。第2位は中国の大手ソーシャルプラットフォームであるテンセントで、同じ期間の増加率は697%(金額にして439万ドル[約5億円])。第3位はFacebookで、増加率は528%だった(金額にして2700万ドル[約30億円])。