次のコンビニでは、キャンペーンが始まったばかりでまだ早すぎたのか、ヘッドマーク付きの商品が置かれていなかった。だがその次と、さらに次に訪れたコンビニで、くろしお・雷鳥・ライラック・しおかぜ・いしづち・有明の6種類を見つけた。これでヱビスビールに付いている12種類が集まった。
残りは「ヱビスマイスター」についている6種類だが、ここからがちょっと大変だった。ヱビスビールは、ほぼどのコンビニにも置いてあったのだが、値段が少し高いヱビスマイスターが置いてあるところがなかなか見つからなかったのだ。
結局8カ所ほど回り、はつかり・白山・にちりん・やくも・南風の5種類をゲット。残るはホワイトアローのみとなった。
歩いていける範囲にあるコンビニはあと1カ所、そこになければ電車で遠くのコンビニに行かなくてはならない。祈るような気持ちで最後のコンビニに入った。そこにはヱビスマイスターはあったものの、すでに手に入れたヘッドマークが付いたものばかり。
缶を1つずつチェックし、最後の1本……
「やった! ホワイトアローだ!」思わず声に出してガッツポーズをした。
劇的な終わりを迎えた私の祭りは、正味3時間ほどだった。昨年は、買うたびに重いビールを家に置きに戻っていたが、今年は最初から本気を出してカートを引いて行った。そのせいか、ちょっとした旅気分にもなった。
なぜ「エル特急」をテーマに?
家に着いてヘッドマークを並べて眺めているうち、ふと今回はなぜエル特急なのだろう? という疑問が湧いてきた。
そこで、昨年のキャンペーンの際にお話を聞いた、サッポロビール株式会社のブランド戦略部、ヱビスブランドグループの桑原さんに今回のキャンペーンについて伺った。
――今年も全部集めさせていただきました!
「えっ、もう集めたんですか! ありがとうございます」
――今回はなぜエル特急をテーマにしたのでしょうか? たしか昨年伺った際には、形を四角にするのは大変……とおっしゃっていましたが。
「ご希望だった『はまなす』が作れなくてすみません(笑)。今回のテーマも駅名表示や方向幕、貨物など、いくつか候補があったんですが、種類が多いエル特急の当時のデザインでそろえるということになりました。形は確かに丸のまま使いたかったんですが(過去2回のキャンペーンは丸形のヘッドマークチャームだった)、そうなるとデザインが変わってきてしまう。そこで思い切って形を四角にしました」
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