ウマミバーガー「日本で5年内に10店」の勝算 北青山の日本1号店はフル回転の人気が続く
人気のバーガーはアメリカと同じで、1位がウマミバーガー、2位がトリュフバーガー、3位がマンリーバーガーとのこと。ウマミバーガーは1日200個出て、全体の約2.5割ほどを占めるという。マンリーバーガーはベーコンや揚げたオニオンを使った、その名のとおり男性好みのボリューム感のあるバーガーである。
「3つのハンバーガーが楽しめるスライダートリオは女性同士で分け合うのにもいいし、フォトジェニックでSNS映えするというので、4位になっています。びっくりしたのが、1780円のロワイヤルバーガーが5位に入っていること。アメリカでは高いこともあって、人気は下のほうです」(メディロス氏)
ロワイヤルバーガーは、パテの上に、さらに煮込んだショートリブをトッピングしたバーガーだ。メディロス氏にとっては意外なようだが、プレミアム感のあるものに引かれることや、話題の店に行くならいちばん豪華なものを食べたい、という心理は日本人としてはよくわかる。
日本オリジナルバーガーは2種
ウマミバーガーは店ごとに、ご当地の味をイメージした限定バーガーを提供しており、日本店でも同様に、日本オリジナルのバーガーを用意している。サムライバーガー(1380円)は、パテにテリヤキソースをからめ、なめこ、レンコン、きんぴらといった日本ならではの具材をトッピングしたもの。大葉やわさびマヨネーズといった調味料もユニークだ。ユーナミバーガー(1280円)は、タラのフライに自家製のタルタルソースを合わせ、隠し味としてカレー風味になっている。バンズからはみ出すほどの大きなフライがポイントだという。
「テリヤキソースはアメリカ人に人気がありますが、日本店では本国のものより甘さを抑え、すき焼きに近い味付けにしています。隠し味にピリッとした味を加えているのは、途中で味に飽きてしまわないため。味覚をリセットしてくれる役割があります」(メディロス氏)
実はウマミバーガーは、日本が初の海外店舗となる。日本で生まれ育った日米のハーフであり、双方の文化をよく知るメディロス氏が運営に携わることで好調なスタートを切ることができた。今後の計画は、東京都および地方の100万都市を中心に、5年内に10店舗をオープンすること。日本は現在、ハンバーガーや肉のブームでハンバーガー店は好調。とはいえ人気の移ろいやすさもまた、日本市場の特徴である。独自性のあるウマミバーガーのブランドを、いかに多くの人にアピールし、継続的な評価に結び付けるかが今後の課題といえるだろう。
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