マクドナルドの復活で見落とされがちな本質

「不祥事を消費者が忘れただけ」の見方は違う

実はマーケティングのスタイルが大きく変質しているのです(撮影:今井 康一)
「顧客が大事」「顧客視点で考えろ」と口にする経営者は多いものの、実際に冷静に顧客視点で考えると過去の惰性で企業視点の取り組みを続けている会社は意外に多いのではないでしょうか。
『顧客視点の企業戦略』の著者であり、アジャイルメディア・ネットワークで企業のアンバサダープログラムやソーシャルメディア活用のアドバイスを行う徳力基彦氏は、「ソーシャルメディア時代に成功している企業に共通しているのは顧客視点での取り組みができている」と指摘します。

マクドナルド復活劇の背景

「カルビーが株主に左右されず成長できる理由」(3月20日配信)に続き、今回はマクドナルドの復活劇の背景を考察します。この2年間で劇的なV字回復を果たした会社といえば、やはりマクドナルドの名前があがるでしょう。

2014年から2015年に相次いで発覚した消費期限切れ鶏肉使用問題や、異物混入騒動が影響し、2015年12月期の連結決算は最終損益が349億円の赤字という上場以来最大の赤字幅を更新。サラ・カサノバ社長が2016年2月の決算発表の際に「45年の歴史で最も厳しい年だった」と会見で語り、記者から経営責任を問われる質問が出るなど、どん底の年だったといえます。

昨年の決算発表会当時、1月の既存店来客数は33カ月ぶりに前年同月を上回り、売上高も2カ月連続で前年超えを記録するなど、足元の業績は回復基調にあり2016年12月期の決算は黒字に戻すことを目標としていましたが、2015年度の赤字があまりに大きかったこともあり、黒字転換を疑う声も多かったのが実態でした。

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