ソニー大復活、今期営業益は5000億円を予想 過去最高営業益に迫る勢い

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 4月28日、ソニーは2018年3月期の連結営業利益は前年比73.2%増の5000億円となる見通しだと発表した。吉田憲一郎副社長兼最高財務責任者(CFO、写真)はPS4について「プラットフォームとしての収穫期を迎えている」との認識を示した。写真は2016年5月撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 28日 ロイター] - ソニー<6758.T>は28日、2018年3月期の連結営業利益は前年比73.2%増の5000億円となる見通しだと発表した。前期に赤字だった半導体と映画事業が大きく改善するほか、ゲーム事業も順調に推移する見通し。

会社予想はトムソン・ロイターがまとめたアナリスト27人の予測平均値5090億円とほぼ一致。過去最高を記録した1998年3月期の5257億円に迫る数字となっている。

売上高は前年比5.2%増の8兆円を計画。前提となる為替レートは1ドル105円前後、1ユーロ110円前後。

イメージセンサー生産能力強化へ

プレイステーション4(PS4)は今期1800万台の販売を計画。前期の2000万台からは減少するものの、ネットワーク売上の増加が利益を押し上げ、営業利益は前年比25.3%増の1700億円を見込んでいる。

会見した吉田憲一郎副社長兼最高財務責任者(CFO)はPS4について「プラットフォームとしての収穫期を迎えている」との認識を示した。

前期に熊本地震の影響や為替の逆風で78億円の営業赤字だった半導体事業は、モバイル機器向けのイメージセンサーの売上拡大などで1200億円の黒字に浮上する見通し。

イメージセンサーの売上高は前年比23.9%増の6800億円を見込んでいる。

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