ソニー大復活、今期営業益は5000億円を予想 過去最高営業益に迫る勢い
モバイル向けのイメージセンサーについて吉田CFOは「ローエンドよりミッドからハイエンドの伸びが大きくなっている」と指摘。「デュアルカメラや自撮り側(カメラ)の高機能化も進んでいるので、当社にとっては追い風ではないか」との見方を示した。
同社のイメージセンサーの生産能力は現在、300ミリウエハー換算で月8万8000枚だが、2018年3月末までに同10万枚に増やす計画。
前期に減損を計上して営業赤字に陥った映画事業も急回復を予想。営業損益は805億円の赤字から390億円の黒字に転換する見通し。
吉田CFOは他の事業も含めた今後の減損の可能性について「現時点でリスクがあると認識しているのれんはない」と語った。
1─3月期はエレ6部門19年ぶり黒字
2017年3月期は売上高が前年比6.2%減の7兆6032億円、営業利益が同1.9%減の2887億円、最終利益が同50.4%減の732億円だった。円高や映画事業の減損などが足を引っ張った。
1─3月期はエレクトロニクス6部門の営業利益(合計)が1997年度以来19年ぶりの黒字となった。
吉田CFOは「従来からエレクトロニクスの第4・四半期における継続的な赤字を経営課題のひとつと考えていたが、一定の成果が上がってきている」と評価した。
(志田義寧)
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