テスラの期待値がGMを上回った本当の意味 日本の自動車産業に求められる人材獲得
自動車業界で“地殻変動“が起きている
今年4月10日に米国の電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズの終値が312.39ドルと過去最高を更新。時価総額が508億8700万ドルとなり、ゼネラル・モーターズ(GM)の508億8600万ドルを抜き、米国の自動車業界首位となりました。販売台数では、昨年のテスラモーターズの台数が7万6000台なのに対し、GMは1000万台に迫るという大差があるにもかかわらず、です。つまり、テスラモーターズの今後の成長に、市場は極めて大きな期待を持っているということです。
これは自動車業界で起きている3つの「地殻変動」を表す象徴的な出来事といえます。1つ目は、ガソリン車やディーゼル車から電気自動車や水素燃料車への流れに代表される、環境・エネルギー問題への対応。2つ目は、自動運転に代表される車のIoT化やインテリジェント化(スマート化)と、それに伴う異業種からの参入。3つ目として、高齢化や価値観の変化による自動車離れや、シェアリングエコノミーの活発化による所有から共有への流れが加速していることが挙げられます。
なかでも、大きな変化がIoT化やインテリジェント化(スマート化)でしょう。ITジャイアントが攻めてきて、AIやロボティクスによって自動車がより機能的なものになっていく半面、あこがれの対象でも、夢のある存在でもないという価値観の変化が起きているのです。
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