しかし、これは2015年単年のデータです。これだけを見て判断はできません。
生涯未婚率が上昇し始めたのは1990年代以降で、それまでは男女ともに5%以下という低水準、いわゆる"皆婚社会”でした。そこで、その時点から最も伸長した県はいったいどこなのかを明らかにしたいと思います。
生涯未婚率が高いのは、なんとなく都市圏に集中しているというイメージを持たれがちです。男女ともに東京の数字が高いことからそう思われていますが、生涯未婚率急上昇の要因ははたして都市型生活者だけの問題なのでしょうか。
全国未婚率上昇率マップ、東日本が真っ赤!!
2015年の生涯未婚率と皆婚時代の1980年のデータとを比較し、各県での伸長率(2015実績/1980実績)を比較してみます。全国平均としては、男は9倍、女は3倍に増えていますが、これを男女とも同じように比較するため、全国平均を1としたときの分布をマップにしてみました。
お気づきでしょうか。男女ともに東日本に上昇率の高い県が集中しています。特に男性は、北方面の上昇率が群を抜いています。
都道府県別に見ると、男性トップは青森で16.47倍、岩手16.25倍、秋田15.03倍と続きます。女性は、北海道5.17倍、富山4.69倍、徳島4.45倍となりました。
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