カネ、不倫、放言…安倍チルドレンは酷すぎる なぜ国会議員は子どもだらけになったのか
こうした歴代の「チルドレン」議員は選挙区に強い組織も持たず、追い風に乗って当選した人物が多く、「テレビ出演などで存在をアピールしたがる傾向が強い」(自民幹部)ことから、それぞれの党内でも「単なる採決要員」として軽視される一方で、「地道な選挙活動や政策の勉強は二の次」(同)だったことが生き残れなかった理由とされる。
「安倍チルドレン」の半分は次の選挙が厳しい
もちろん、まじめな議員も多く将来の有望株も存在するが、2度目の選挙でも風が吹いてほとんどが生き残った「安倍チルドレン」をみると、「半分くらいは次の選挙が厳しい議員」(自民選対)というのが実態とされる。仲間の相次ぐ不祥事はその厳しさに拍車をかけており、解散説が流れるたびに二階幹事長ら党執行部が「ちゃんと選挙活動していない議員は候補を差し替える」と警告を繰り返す原因ともなっている。
選挙専門家の多くは、「2大政党実現」を大義名分とした"政治改革フィーバー"で1996年から導入された「小選挙区比例代表並立制」という現在の衆院選挙制度が「チルドレン」発生の原因だと指摘する。1人だけを選ぶ「小選挙区」は「特定の政党に強い風が吹けば、その党に大量の新人議員が生まれる仕組み」(自民選対)だからだ。
もちろん、投票する有権者にも問題があるが、「女性は美人で男性はイケメン。ついでに若さと高学歴」というなにやら"結婚の条件"のような基準だけで新人候補を選びがちな各政党が、抜本的に意識改革をしない限り、永田町を騒がす「チルドレン狂騒曲」は今後も続くことになる。
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