意外! ヤフーの3年定着率が99%
冒頭に紹介したとおり、新入社員が入社3年以内に辞めてしまう比率は、大卒で31.9%、高卒で40.9%。全体で見ると、おおよそ3人に1人が辞めてしまっているということになる。従業員1000人以上の大企業に限れば、大卒は23.6%、高卒も24.7%とかなり比率は低下する。それでも4人に1人は辞めているという計算だ。
それに対し、ここでのランキングでは500位の企業でも定着率88%であるから、10人に1人程度しか辞めていないということになる。以下、いくつかの企業をかいつまんで見てみよう。
まず、意外に感じたのは120位のヤフー。言わずと知れたネット企業で、この業界は人の出入りが激しい業界というのが通説で、同社の平均勤続年数は6年程度だが、新入社員の定着率は98.9%とほぼ完全定着状態を見せた。
しかも2013年4月入社の376人というのは、特に多くの新入社員を採用している(2011年4月264人、2012年4月302人、2014年4月97人、2015年4月120人)。業容拡大を見越して大量採用したとすれば、ある程度脱落するのが常だが、同社に限ってはそうではなかったということだろう。フレックスタイムはもとより在宅勤務やサテライト勤務などの柔軟な勤務体系、各種の資格取得支援や社内公募・社内ベンチャー制度など若い世代の意欲を引き出す制度を持っていることが少なからず影響しているともいえそうだ。
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