アベノミクスという言葉は、もう飽きた

上がるイメージが誰にも浮かばなくなった、日本株の今後

急に活気がなくなった日本の株式市場。アベノミクスに新鮮味が薄れたのだろうか(撮影:梅谷 秀司)

日本の株式市場は急に活気がなくなった。下落が続き、出来高水準も落ちてきている。いったいどうしてしまったのだろうか。

直近の下落を見てみると、日経平均は、7月19日は218円安となった後、小幅上昇が続いたが、24日から下落が始まり47円安、25日は168円安、26日には432円安と大幅下落、27日も468円安となり、1万3661円となった。28日は208円上げて少し回復した。

ミニバブルの米国市場

しかし、問題は下落幅よりも下落の理由である。目立った理由がないのが問題だ。もちろん、説明はいろいろできる。参議院選挙が終わって、いわゆる材料出尽くしとなったとか、成長戦略には期待できそうもないとか、様々な理由が語られる。しかし、環境は思ったよりも大分悪い。

例えば米国だ。

株価は最高値を更新している。金融を中心に、多くの企業で好決算となり、株価は個別にも上昇し、フェイスブックもモバイル広告収入の大幅増加で、急騰した。これらの個別株価の積み重ねで、NYダウもナスダックも上昇トレンドを継続している。FRBのバーナンキ議長の出口戦略問題もひと段落で、今は、過度な心配の反動で、相場にはプラスだ。

それにもかかわらず、雰囲気が悪い。最高値を喜ぶよりも、あがればあがるほど、下げへの不安が高まっている。米国は最高値更新の流れを世界に広げると言うよりは、自分だけが上がって、高すぎるところからの下落の不安だけを広めている感じだ。

これはバーナンキ議長の金融政策に関するプレゼンがぶれており、ぶれる度に、市場は振り回されているということになっているが、実際は違う。かなり上昇トレンドが続いたので、不安なのだ。これは、ミニバブルの一つのピークに現れる特徴である。

次ページ米国株は過熱感があり怖い。だが、本当に怖いのは…
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