働く女性が増えれば、男はもっと冒険できる テラモーターズ徳重社長、イノベーションを語る(下)

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質問⑤:徳重さんにというより、この会場にいる大企業の社員の方にお伺いしてみたいのですが、今の徳重さんの大企業に対する問題意識だとか、そういうお話を聞いて、どう思われたのか。

佐々木:会場の方に質問するって、面白いですね。何回もセミナーやりましたけど初めてです。受けて立つ方、いらっしゃいます?

会場の男性:ゼネコンに勤めています。私どもは技術の習得に10年ぐらい時間がかかってしまうので、何か新しいことを朝令暮改でやろうとしてもやれない。ただ、あと少しで時代が変わるということは確かなので、そこに対して準備するのは個人でもできるのかなと思っています。

佐々木:徳重さん、やはり最初は大企業に入ってみるのは、いいものですか。

僕の場合、たまたまいい部署に入れてもらいましたが、今はたぶん10年前と比べても、もっともっと細分化されていて、ある程度のことをやるのに時間がかかると思うんですよね。安定が好きで安定を望むのはいいですけど、自分に力をつけることがこれからのいちばんの安定だと僕は思っている。

じゃあ、自分に力をつけるためにはどこがいいかといえば、当然、就職先は変わってくるはずなんですよ。それはベンチャーとか、大企業とかというだけではなくて、自分のテイストが何かという自分の軸が決まっていないといけない。

それから楽しいとか、ワクワクするという要素を大事にしてほしいですね。

男の人は結婚して、奥さんもできて、子どももできて家のローンを背負ったら、やはり、働くモチベーションが責任感だけになってしまう。それは立派なのですが、一方でわくわく感とか、楽しさをモチベーションにしてほしい。

女子に言いたいのは逆サイドの話。先ほども言いましたが、アメリカだけでなくアジアでもみんな女性は働いているのです。だから男子がリスクをとれるんですよ。つまり自分に収入がなくても、奥さんが働いていれば冒険できる。それがイコール平等でもあると思う。

僕は別に男女とか、国籍とか、年齢とか、学歴とか、全然、差別しないので、もし女性でも当社に入りたいという人がいれば検討します。

 (構成:長山清子、撮影:尾形文繁)

d-laboは 「Draw My Dream」をコンセプトに、「人生を"Change""Think""Play"する」を切り口とした、みなさまの夢を顕在化させる全く新しいコミュニ ケーションスペースです。六本木の東京ミッドタウン内にあるコミュニケーションスペースでは毎月さまざまなセミナーを開催。ウェブサイトでもみなさまの夢 をお手伝いする色々なコンテンツをご用意しています。http://www.d-laboweb.jp/

 

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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