慶大教授が「弱者救済はやめろ」と言う理由 「現物ベーシック・インカム」が日本を救う
小田原事件は「弱者による弱者差別」か
井手:今回の小田原市の問題の根っことして、おそらく市の職員さんにとって生活保護の担当が外れくじのようなもので、ほかの職員さんも「お気の毒に」と、腫れものに触るような雰囲気が役所内にあったのではないかと思います。いわばケースワーカーが「組織内弱者」になっていたのではないでしょうか。
奥田:本当かうそかわからないけれど、あのジャンパーは、保護受給者にではなく、役所内のほかの職員に対して「不正受給と戦っているのはわれわれだ。なめんなよ」とアピールするためだったという話もありますね。
井手:差別された人間は絶対にそのことを忘れないですよね。組織内弱者が組織外弱者を差別する、つまり弱者が弱者をたたくという構造があったと思うんです。そこを見落してはいけない。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら