残業時間への「納得度」が高い会社トップ100 今あえて残業に社員が納得できる会社とは?

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1位は合成繊維大手メーカーで、医薬や在宅医療機器なども展開する帝人がランクイン。最新の『就職四季報 総合版』によると、月の平均残業時間は12.9時間(2015年度・総合職)となっている。

実際の口コミのコメントを見ると、「プライベート時間を重んじる会社と感じます。時間外労働の減少に努めていた。また、規定時間外については報告を求められ、人事部で監視していた」(60代以上男性・元非正社員・医薬・化学・素材・食品系専門職)、「プライベートも大切にできる環境。有給消化、残業削減、ノー残業デーを実施」(60代以上女性・元非正社員・医薬・化学・素材・食品系専門職)といった声が挙がる。

1位は帝人、2位が三井物産

2位は三井物産。商社は比較的残業時間が多く、同社の月の平均残業時間は21.7時間という水準になっている。

コメントでも、「残業時間の上限を気にする人には向かない職場だと感じます。やりがいがある仕事だけに、24時間365日仕事に活用する覚悟と意気込みが必要と思われます。特に若手については、公私一体で仕事に臨むべきとの職場の雰囲気があります」(20代男性・元正社員・営業系)というように、仕事優先で残業も辞さずという雰囲気がある。その一方で、「ひと昔前までは、鬼のように残業がありましたが、昨今はずいぶん残業が減りました。なお、社員は残業時間が制限枠に達しないよう、仕事の自主管理が求められます。管理職は比較的厳格に部下の残業時間の把握、また総残業時間の管理を行っています」(20代男性・元正社員・営業系)という声もある。

「主導的に働ける点が非常にやりがいを感じる。また、ざっくばらんな社風は居心地がよく、仕事に集中して打ち込める点もまたよい。残業に関して、やらされているといった感じはなく、あくまで自発的に取り組んでいるので、効率的」(30代男性 ・現正社員・営業系)というコメントがあるように、仕事はハードかもしれないが、自由度がある点で、納得度は高くなっていると思われる。

3位は同ポイントで2社あり、ひとつはApple Japan。口コミでは、「1分単位での申請が可能な点、自身の対応の仕方によって残業をほぼない状態にすることが可能な点はすばらしかった」(30代男性・元非正社員・IT系エンジニア)、「タイムマネジメントが厳しいので、残業をすると別の日で時間調整されることがある」(30代女性・現正社員・販売・サービス系)といった意見が出ていた。

もう1社はパチンコホールを展開するダイナムだ。「残業に対する意識は、休み同様、(香港証券取引所)上場を境に格段とよくなった。終業時刻を1分でも過ぎると1分単位で残業がつくため本部は基本残業なし。店舗の残業時間は店ごとに温度差があるようだが、サービス残業は法令違反という意識は社員に根付いている」(40代男性・現正社員・営業系)といった口コミがあった。

ランキングを見ると、メーカー、外資系、旧公営系、商社など、さまざまな業種が上位に顔を出しており、業種別の傾向というより社風が大きく左右していると思われる。強いていえば、ダイナムのほか、10位オリエンタルランド、23位ラウンドワンなど、アミューズメント系企業が上位に入っているのが特徴的といえるだろう。

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