キヤノン、頼みの綱の一眼レフも減速 円安メリットでも増益幅は縮小

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国内市場では足元でも一眼レフは活況

決算説明発表会に臨んだキヤノンの田中稔三副社長は、「(一眼レフは)欧州では景気低迷の中でも消費が底堅かったが、変化が出てきた。なるべく安いものを買うという消費者心理が強まり、新製品と旧製品のプロダクトミックスに変化が出ている。市中在庫も増加傾向だ。会社の収益性にもネガティブな影響がある」と説明した。

一方、国内では、キヤノンの一眼レフが3月、4月に過去最高の出荷台数を記録するなど、海外とは対照的に絶好調だ。このような国内の活況を考えれば、高画質を求める一眼レフユーザーは、中期的には海外でも再び戻ってくる可能性もある。

国内外を含め、早期に一眼レフを高成長路線に戻すことができるのか。それが、今下半期以降、キヤノンの業績動向のカギを握りそうだ。

(撮影:尾形 文繁)

島 大輔 『会社四季報プロ500』編集長

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しま だいすけ / Daisuke Shima

慶応義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程修了。総合電機メーカー、生活実用系出版社に勤務後、2006年に東洋経済新報社に入社。書籍編集部、『週刊東洋経済』編集部、会社四季報オンライン編集部を経て2017年10月から『会社四季報』編集部に所属。2021年4月より『会社四季報プロ500』編集長。

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