キヤノン、頼みの綱の一眼レフも減速 円安メリットでも増益幅は縮小
国内市場では足元でも一眼レフは活況
決算説明発表会に臨んだキヤノンの田中稔三副社長は、「(一眼レフは)欧州では景気低迷の中でも消費が底堅かったが、変化が出てきた。なるべく安いものを買うという消費者心理が強まり、新製品と旧製品のプロダクトミックスに変化が出ている。市中在庫も増加傾向だ。会社の収益性にもネガティブな影響がある」と説明した。
一方、国内では、キヤノンの一眼レフが3月、4月に過去最高の出荷台数を記録するなど、海外とは対照的に絶好調だ。このような国内の活況を考えれば、高画質を求める一眼レフユーザーは、中期的には海外でも再び戻ってくる可能性もある。
国内外を含め、早期に一眼レフを高成長路線に戻すことができるのか。それが、今下半期以降、キヤノンの業績動向のカギを握りそうだ。
(撮影:尾形 文繁)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら