日経平均は4日続落、下げ幅一時140円超 ドル円相場は113円台で「円高」は限定的
[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落した。前日の米国株安が重しとなる中、日中は先物主導で売られ、一時140円を超す下げとなった。終値は2月28日以来、1週間ぶりの水準まで下落した。TOPIXは反落。東証1部売買代金は3日ぶりに2兆円を上回ったものの、全体相場は様子見ムードが優勢だった。
3月限の日経225先物・オプションの特別清算指数(SQ)の算出を今週金曜日に控えていることから、期先へのロールオーバーを含めた先物の売買は活発だった。散発的に先物への大口の売りが出ると、裁定解消売りを伴い現物株も軟化。ドル/円<JPY=>も取引時間中は113円台で弱含む動きをみせたが、日本株とともに下げは限定的だった。
業種別では鉄鋼が下落率トップ。証券、非鉄金属がこれに続いた。半面、上昇率トップは精密機器だった。大型株は総じて軟調。TOPIXコア30<.TOPXC>構成銘柄は30銘柄の8割となる24銘柄が値下がりした。
市場の関心は週末に公表される米雇用統計と、14日─15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に移っている。「手掛かり材料が少ない中で方向感も乏しい。今週いっぱいはレンジ内での動きとならざるを得ない」(ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏)との声が出ていた。
個別銘柄ではJFEコンテイナー<5907.T>が昨年来高値を更新。同社は7日、2017年3月期の配当予想を10円(期末は5円)から12.5円(同7.5円)に上方修正したと発表した。株主還元の強化を好感する買いが優勢となった。
半面、アルインコ<5933.T>が反落。7日に通期業績予想の下方修正を発表し、嫌気された。建設機材のレンタルにおける受注競争が激化したことに加え、海外の仮設機材が想定よりも低迷した。2017年3月期の営業利益予想は従来の35億円から29億円(前期31億8900万円)に減額。一転して営業減益の見通しとなった。
東証1部騰落数は、値上がり771銘柄に対し、値下がりが1073銘柄、変わらずが160銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19254.03 -90.12
寄り付き 19308.53
安値/高値 19198.78─19326.40
TOPIX<.TOPX>
終値 1550.25-4.79
寄り付き 1552.94
安値/高値 1544.89─1554.10
東証出来高(万株) 162603
東証売買代金(億円) 20144.06
(長田善行)
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