中国政府、市場とのコミュニケーションに苦戦

金融市場で度重なる混乱

7月24日、中国の習近平政権は景気を落ち着かせて堅実な成長に向けた土台を作ることに追われているが、市場や国民に明確かつ一貫したメッセージを送るというこれまでの得意分野でも苦戦している。写真は中国の国旗。広東省で2009年7月撮影(2013年 ロイター/Bobby Yip)

[上海/香港 24日 ロイター] - 中国の習近平政権は景気を落ち着かせて堅実な成長に向けた土台を作ることに追われているが、市場や国民に明確かつ一貫したメッセージを送るというこれまでの得意分野でも苦戦している。

この数週間、投資家が中国政府の対策の裏にある意図、改革への意欲、改革に伴う経済的な痛みに対する許容度などに疑問を抱いたため、金融市場では何度も混乱が生じた。

23日には高速鉄道向け投資に関する報道で政府が景気支援に乗り出すとの期待が高まり、香港上場の中国企業株は7カ月ぶりの上昇を演じたが、その数時間後に習近平国家主席は経済改革の必要性を強調した。

世界第2位の経済大国である中国の先行きは不透明であり、透明性は重要だ。

敦沛証券のバイスプレジデントのジャクソン・ウォン氏は「中国経済のハードランディングが再び話題になっており、(明確さは)今非常に重要になっている」と指摘。「政府が景気減速への対応策を示さないと、投資家の信頼感がさらに打撃を受けるだろう」とした。

アナリストによると、李克強首相など現政権のコミュニケーション能力は必ずしも前政権に比べて劣ってはいない。メッセージ自体がもはや成長ペースだけでは済まなくなって、複雑さを増し、市場も特段神経質になっているのだ。

李克強首相が伝えようとしているのは、政府は本気で改革を進め、債務や投資、輸出をてこにした急激な景気拡大を均衡させ、多少は鈍化してもより持続的で健全な成長を目指すということだ。ただ首相は市場や国民に、新政権は前政権ほど高い成長目標は掲げず、ある程度の減速は受け入れるが、景気が悪化し過ぎれば対策を講じるつもりであることも信じてもらいたいと考えている。

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