チョコの新潮流「ビーントゥバー」とは何か

日本でも新しい歴史が始まっている

「開催目的は、ビーントゥバーを一過性のムーブメントではなく、カルチャーとして根付かせること。国を越えて横のつながりを作ることです」(ダンデライオン・チョコレート・ジャパン 飯田明さん)

ビーントゥバーの何がウケているのか

ビーントゥバーの魅力は、ワインやコーヒーのような嗜好品的要素だ。主に単一産地(シングルオリジン)のカカオ豆で作られるので、豆本来の味がわかる。たとえば「ベトナム産カカオはフルーティ」「ハイチ産カカオはナッツの香り」という感じだ。カカオ豆は産地別・品種別に風味が違い、さらには発酵、焙煎といったプロセスごとに味が変わると気づくと、いわゆる、「はまる」。

2014年富ヶ谷にオープンした「ミニマル」は客の4割以上が男性

クラフトチョコレートフェスティバルを訪れていた女性に聞くと「定期的にビーントゥバーの食べ比べ会をします。みんなで感想を言い合うとまた発見があって面白い」と話してくれた。「チョコレートを科学的に考えられて面白い」と嬉しそうに話す女性は、大学時代に物理を専攻していたそうだ。ビーントゥバーには男性ファンが多いのも特徴で、40代の男性は「カカオという素材に魅せられて、ビーントゥバー店を巡っています」と言う。

洗練された私服で仕事をする「ダンデライオン・チョコレート」のスタッフ

ファンを惹きつける魅力は「スタイル」にもある。オーナーのセンスや哲学が、パッケージやインテリア、スタッフのファッションにまで一貫して及び、店ごとの個性がある。

なぜこの場所でこの内装の店を開き、この農園のカカオ豆を使うのかという理由やストーリーが明確なので、チョコレートの味だけでなく、店のスタイルに共感するファンがついている。

次ページトレンドの背景にあるカカオを扱う「人」
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「合法薬物依存」の深い闇
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ニセコ 熱狂リゾートの実像<br>開発に翻弄される小さな北の町

「パウダースノー」を求め、北海道のニセコに殺到する外国人客。その数は住民約2万人の14倍にも及びます。観光ばかりでなく、別荘が建ち不動産投資も活発化しましたが、地価高騰やインフラ整備負担による財政圧迫の問題も出ています。活況と苦悩の両面に迫りました。