フジ、知られざる外国人向けメディアの正体 日本で暮らす外国人のナンバーワン情報源

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ゼネラル・マネージャーを務めるキエロン・カシェル氏。来日して13年、日本の好きなところは人だという。「人のよさが日本の文化や治安を作り出している。よく外国人向けイベントで何をアピールすればいいのかと聞かれるが、もっと日本は人をアピールすべきだ」(記者撮影)

フジとのタッグでビジネスを広げる

これ以降、フジはジープラス社を軸にM&Aを進める体制に移行。実際、2016年には人材紹介サイト、訪日旅行客向けサイトを買収している。

ジープラス社は今後も規模拡大を進める考えだ。訪日中国人が高水準で推移していることから、近くサイトの中国語対応を進める。さらに、現在は広告モデルによる収益が大半だが、ガイジンポットなどの詳しいデータを活用したビジネスや、地方自治体と協力した外国人の定住支援など、ビジネスモデルを多様化させるという。

ジープラス社の代表取締役を務める時澤正氏(フジテレビ出身)は「フジと協力し、買収した会社をしっかり連携することでビジネスモデルを広げていきたい」と語る。カシェル氏も「グループのサンケイリビング新聞社のコンテンツ制作にかかわったり、フジテレビの外国人採用で協力している。フジのコンテンツを海外に発信することもこれからやっていきたい」と意気込む。

意外な分野でナンバーワンメディアを抱えていたフジ。今後一層、グループ各社とのシナジーを見出すことができるか。海外進出も狙っている巨大メディア企業にとって、腕の見せどころだ。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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