韓国激震!「サムスントップ逮捕」の巨大衝撃 朴槿恵大統領への贈賄容疑、構造改革に痛手
サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長(49)が2月17日早朝、朴槿恵(パク・クネ)大統領側に数百億ウォン台(数十億円)の賄賂を送った容疑などで逮捕された。
1938年に李副会長の祖父となる李秉喆(イ・ビョンチョル)氏が創業して以来、同グループのトップが逮捕されたのは今回が初めてだ。李副会長の逮捕で、昨秋以来韓国を揺るがしている崔順実(チェ・スンシル)氏による国政不正介入事件は新しい局面に入る。大企業と大統領との間にある「黒い取引」という実態が露呈することになるだろう。収賄側である朴大統領をターゲットとした特別検索の攻勢は、さらに強まりそうだ。
2月16日にソウル中央地裁で行われた審査で、同地裁の判事は「犯罪事実が明らかであり、証拠隠滅の恐れがある」とし、17日午前5時36分に李副会長に対する逮捕令状を出した。ただ、李副会長と共謀したとして逮捕令状請求が出されたサムスン電子のパク・サンジン社長(64)については「被疑者の地位と権限範囲、実質的役割などを勘案すると、逮捕する必要性を認めるのは難しい」と請求を棄却した。李副会長はソウル拘置所に収監された。
贈賄、財産隠匿、偽証など5つの容疑
これに先立ち、特別検察のパク・ヨンス特別検事は、李副会長に対する贈賄、特定経済犯罪加重処罰法条の横領及び財産国外隠匿、犯罪収益隠匿処罰法違反、国会証言違反(偽証)など5つの容疑で逮捕状を請求していた。李副会長が、朴大統領と40年来の友人である崔順実氏(61、起訴中)に433億ウォン(約43億円)の経済的利益を与え、その代価として朴大統領はサムスンにとって最大の懸案だったサムスン物産と第一毛織の合併がうまく進むように手配したというのが逮捕された最大の理由だ。
今年1月19日にも李副会長に対する逮捕令状が請求されたが、証拠不足などを理由に裁判所は棄却していた。これを受けて、特別検察は補強捜査を実施。この過程で特別検察は、サムスンが崔氏の国政不正介入事件が露呈した後の昨年10月にも、崔氏の娘である鄭ユラ氏(20)に対し、30億ウォン程度の馬2頭をデンマークから買い求めて贈与した痕跡をつかんだ。事件が露呈した後にもこのような支援があったことは、「崔氏と朴大統領の関係や崔氏の存在自体を知らなかった」と述べていた李副会長の主張の信憑性が失われたことになる。