JT、無煙たばこ「プルームテック」販売開始へ まず東京で今年6月以降、全国販売18年上期

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今年の年末には東京全域へ販売を拡大する計画。その結果、日本のたばこ販売に占めるベイパーたばこの割合(他社製品も含む)は昨年10─12月期の約5%から大きく伸び、15%程度に達すると同社は見込んでいる。

PMIのアイコスは昨年4月から全国販売をしているが、昨年12月最終週は国内市場シェアが7%に達した。たばこの新ブランドは発売から1年で0.5%のシェアが取れれば成功と言われる中では、異例の売れ行きだ。PMIによると、デバイスの生産体制は引き上げているものの、需要があっという間にそれを超えてしまう状況だと言う。

小泉社長は、「たばこベイパー戦争は今年、来年が終わりではない。10年戦争だ。あくまでもスタートライン」と指摘、プルームテック以外の製品についても研究開発を加速すると語り、今後もさらに同市場の競争が過熱するとの見通しを示した。

17年は業績落ち込みでも増配

JTは同日、2017年の当期純利益が4.7%減の4020億円になるとの業績見通しを発表した。たばこベイパー市場拡大の影響などで、17年の国内たばこ販売数量を9.6%減と見込んでいる。これは東日本大震災の影響など特別な要因があった年を除き、同社発足以来で最大の落ち込みとなる。

今年の年間配当金予想は10円増配の1株当たり140円とした。減益予想にもかかわらず増配を予定することについて、小泉社長は「プルームテックの市場投入とその伸びに経営陣が大きな手応えを感じた。これを株式市場にメッセージすべきだと思った」と説明した。

(浦中大我 清水律子)

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