任天堂「スイッチ」は、Wiiを超えられるのか 今後の収益は新型ゲームの売れ行き次第

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君島達己社長は2月1日に開いた経営方針説明会で、マリオランに言及。それまで任天堂のゲームを販売していなかった地域でもプレーされていることに触れ、「全世界の幅広い皆様にお届けすることができた」とIPの広がりを強調した。

収益面はどうか。スマホゲームの主流は、基本プレーを無料にしてアイテム課金で収益を稼ぐモデルだ。一方、マリオランは一部無料で1200円を支払えば全編遊べる「買い切り方式」を採用し、注目されていた。

昨年10〜12月期のスマートデバイス・IP関連収入は、マリオランの貢献で前年同期比4.3倍の72億円に拡大した。ただ、全体の売上高に占める割合は4%程度。君島社長は「マリオランのダウンロードに占める課金率は1ケタ半ば。10%台に伸ばしていきたい」と説明した。

今後配信するタイトルはアイテム課金のモデルを採用しており、ファイアーエムブレムは一般的に「ガチャシステム」と呼ばれる、ランダム型アイテム供給方式を導入した。発表済みのタイトル以外にも年間2〜3本ペースでの配信を予定しており、どれだけ収益を拡大できるか注目だ。

ついに社運を懸けたスイッチが登場!

そして3月3日には、新型ゲーム機「Nintendo Switch」(スイッチ)を発売する。

スイッチは液晶画面のついた本体と左右に分割されたコントローラーで構成される。コントローラーには各種センサーが内蔵され、さまざまな操作に対応。微細な振動で手で触った感触を再現する機能も採用した。テレビに接続したり、携帯機としてプレーしたりすることも可能だ。希望小売価格は2万9980円。ゲーム機単体でも利益を出せる。


任天堂の戦略の根幹は、ゲーム機とともにソフトも自社で積極的に展開し、収益を拡大することだ。そのため、ゲーム機のヒット次第でその後の業績が大きく左右される。

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