インターンシップ重視!アメリカ就活事情 アメリカの学生の就活は?

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丁寧な就職指導で知られるアーバイン校

ディズニーランドが近く、蟻食いがマスコットのアーバイン。ディズニーランドでバイトする学生も多い。アーバインはインターンシップ制度が充実していることでも有名だ。

真っ赤なブーゲンビリアが並ぶ小綺麗なキャンパスを歩く。寮も広く、しゃれたアパートのようだ。キャンパスの掲示板に インターンシップに関する春の講習会の張り紙があった。5月15日の昼12時に開催された講習会は、同日の11時15分までに参加を申し込めば良かった。忙しくてなかなかスケジュールが決まらない学生に優しい設定だ。雇用主がインターンシップにどんな意図を持って行っているのかなど、具体的に指導するのがアーバイン式就職指導法だ。なかなかきめが細かい。

黄色いナメクジという異色のマスコットを誇るカリフォルニア大学サンタクルーズ校。2010年4月に3500万ドルをかけてデジタルアーツ・リサーチセンターを開設しており、ゲーム業界に優秀な人材を提供している。

イギリスからUCサンタクルーズに留学したケントは最初、専門を何にするか迷ったが、シアターアーツと経済学に落ち着いた。「専門やコネ、仕事の経験も就職に大事なことだけど、いちばん大切なのは自分に合った職業を見つけること」と言う。彼は、キャリアセンターでソーシャルネットワークや就職サイトの使い方、さらには履歴書の書き方を教えてもらっていた。

キャリアセンターの職員が学生にアドバイスしている風景は日本と変わらない。日本との違いはインターンシップが採用に活かされていることだ。日本では経団連が「採用直結型のインターンシップは青田買いになるので好ましくない」として、実際の採用活動とインターンシップが結び付いていない。

UCの学生やOBのコメントを聞くと、インターンシップがいかに就職に役立っているかがわかる。日本企業もインターンシップのためのインターンシップをやめて、採用に直結させるインターンシップを行うべきではないだろうか。

(撮影:Ayako Jacobsson)

 

Ayako Jacobsson ジャーナリスト

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アヤコ・ジェイコブソン / Ayako Jacobsson

山口県徳山市生まれ、広島市で育つ。東京都立大学(現首都大学東京)法学部卒業、英ケンブリッジ大学、コロラド大学ボルダー校で学ぶ。在学中、AP通信東京支局で編集アシスタント、卒業後はビジネステレビのディレクターとして「ウォール・ストリート・ジャーナルを読む」「製造物責任法」等を担当。その後、読売新聞英字新聞記者として、通信、テレビ、映画、ホテルなどの業界を取材した。ペルーのフジモリ元大統領へのインタビューも行った。1999年頃からシリコンバレーに拠点を置き、取材・執筆活動を行っている。

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