NYダウ2万ドルは通過点?止まらぬ先高期待

一部には警戒感

UBSウエルス・マネジメントの超富裕層投資ストラテジスト、マキシミリアン・クンケル氏は「私の考えでは、投資家はトランプ氏に注目し過ぎている。だが相場上昇を引っ張っているのはまぎれもなく企業業績だ」と主張する。

トムソン・ロイターのデータによると、10─12月の米主要企業利益は6.8%増と2年ぶりの高い伸びが見込まれている。

今後の懸念材料とは?

ダウの上昇が非常に急激だったため、直近のロイター調査で市場関係者が示した2017年末の予想水準まであと2%程度の地点に、もう達してしまった。

ダウ構成銘柄の株価収益率(PER)は20.6倍と、7年ぶりの高さにある。

このため一部からは先行きへの警戒感も出ている。アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、デービッド・ジョイ氏は「大きな問題は利益の伸び、あるいはその見通しがどの程度まで既に株価に織り込まれているかだ。今のバリュエーションを正当化できるほどの増益が必要とされている」と指摘した。

トランプ政権の政策が議会審議の停滞で実現まで何年もかかってしまう事態になれば、株価の上値は抑えられかねないと心配するアナリストがいる。ドル高や米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが想定より速まることもリスクだ。

キー・プライベート・バンクのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は「政策面で失望を誘う余地がある以上、相場は今の熱狂的な高水準から揺り戻すかもしれない」との懸念を示した。

(Rodrigo Campos、Chuck Mikolajczak記者)

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