肉が主役!京王百貨店「駅弁大会」の舞台裏 約300種類の駅弁が全国から集結

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この大会で販売される駅弁には、大きく分けて「実演販売」と「輸送駅弁」とがある。

まず、大会の目玉は「実演販売」だ。会場のガラス張りのブースの中で、実際に調理するのを目の前で見られるのが最大の特徴。作りたてが食べられるのもうれしい。

「牛肉駅弁 頂上対決」の駅弁。(左上から時計回りに)松江駅「島根牛すき焼き煮切り丼」、米沢駅「三味牛肉どまん中」、新函館北斗駅「肉敷きローストビーフ弁当」、高山駅 「飛騨牛ローストビーフ使用牛しぐれ寿司」、武雄温泉駅「佐賀牛ロースステーキ&カルビ弁当」(撮影:尾形文繁)

実演販売では「対決」シリーズが人気を集めている。今回は新作の肉系駅弁と定番の肉系駅弁、計5種が対決する「牛肉駅弁 頂上対決」がメインテーマ。ほかに「海の幸 黄金の弁当対決」「海鮮 陶器駅弁対決」豚肉の「トントン対決」などがある。

輸送駅弁は、実際に地方で作られた駅弁が配送されてくるもの。200種類以上の駅弁が並ぶが、数に限りがあるので、売り切れたら終了である。初日は、早いものでは10時半にすでに完売しているものもあった。

しかし聞いてみると、輸送駅弁の数は毎日変動するらしい。作り手のキャパシティの事情もあるが、売れるものは翌日多めにするなど、販売数を調整しているそうである。この時期は大雪などの影響で、到着が遅れたりその日店頭に並ばなかったりすることもあるので注意が必要だ。

今年は「肉の年」だ!

京王百貨店食品部 統括マネージャーの河野孝彦さんに今回の駅弁大会についてお話をうかがった。

――河野さんは駅弁大会をいつからご担当されているんですか?

統括マネージャーの河野孝彦さん。いわば駅弁大会の仕掛け人だ

「私は第45回の時に一度、第47回からはずっと関わっていて、今回で7回目です。企画は何人かで手分けして考えておりますが、基本的に私がメインの企画を担当しています」

――今回の企画はどのようにして考えついたのですか?

「対決ものは、10くらい企画を考えて、そのうち3つくらい残すんです。今回は4つになりました。そして今年は平成29年だからメインは「肉」だろうと。全部牛肉になったのは、たまたまでした。このメインテーマも10月の頭に決まったんです。正直ギリギリでした」

――確かにギリギリですね。

漫画家なので、最終決定し、広告を出すまでにどういう進行なのかは大体わかる。他人事とは思えず、ドキドキする。

そういえば今回、大会とのコラボで私の漫画「メシ鉄!!!」では牛肉駅弁のうち2つをテーマにしてお話を描いている。こちらも締め切りギリギリであった。

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