女子中高生の2017年「あけおめLINE」事情 「自撮りメッセ」も正月バージョン

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高校生はTwitterも活用します。「Happy New Year! 2017年もよろしくね」などの言葉とともに、初詣でで撮った自撮り写真などを投稿します。

ところで、「あけおめLINE」をきっかけに、好きな人にLINEを送る中高生も多いようです。LINEはいつでも連絡が取れますが、なんとなく会話が終了してしまっていることがあります。「みんなに送っているから」という理由づけで、片思いの相手に連絡するのです。そこから会話が続いて、うまくいけば一緒に初詣でも狙えるかもしれません。また、元カノや元カレにもしれっと送る人もいるようです。こちらの発展は難しいかもしれませんが、新しい年をきっかけに何が起こるかわかりませんよね。

そして、自撮りが大好きな中高生には、「自撮りメッセ(メッセージ)」と呼ばれる文化があります。これは、自分の自撮り画像に相手に向けたメッセージを画像編集アプリで描いた画像を送ることを指します。

誕生日のお祝いやふとしたときに、仲のいい友人や彼氏、彼女に向けて、「いつもありがと」などの言葉を入れ、とっておきの1枚を作るのです。自撮りといえば複数で撮ることが多い中高生ですが、自撮りメッセの場合は自分だけで写した画像も多く使われます。SNOWなどの自撮りアプリで撮影した写真に、ピンク色の手書き文字などが入り、アイドルのブロマイドのような画像が作られます。

現代版「写真入り年賀状」

友人が盛れてる画像を受け取っても微妙なのでは……と筆者は長いこと不思議に感じていました。しかし、誰かがTwitterやLINEで「自撮りメッセ欲しい人ー!」と呼びかけると、「ちょうだい」と名乗りを上げる中高生が多いのです。そして、友人からもらった自撮りメッセをTwitterなどで公開し、自慢すらしています。友人が自分のためだけに画像を作ってくれたこと、それがたくさん集まったことは確かにうれしいですよね。

この自撮りメッセですが、年始の場合は少し状況が違ったのです。「あけましておめでとう」などの言葉を添えた1枚の自撮りメッセを、複数の人宛てに送っていました。そう、これはまさに、「写真入り年賀状」です。中高生の「自撮りメッセ」は新たなカルチャーだと感じていたのですが、古くからある風習がデジタル化しただけなのかもしれません。

鈴木 朋子 ITライター・スマホ安全アドバイザー

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すずき ともこ / Tomoko Suzuki

メーカー系SIerのSEを経て、フリーランスに。SNSなどスマートフォンを主軸にしたIT関連記事を多く手がける。10代の生み出すデジタルカルチャーを追い続けており、子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」としても活動中。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。
http://tomoko.chu.jp/

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