初詣の着物、今さら聞けない「基本中の基本」 女性も男性も「何でも良い」ワケではない

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江戸小紋は、江戸時代の裃(かみしも)の図柄から由来した柄を細かく図案化して、型で染めた模様を総称して江戸小紋と呼びます。江戸小紋も準礼装として着ることができ、入学式・卒業式・初詣・お茶会・などに着ることができます。

また、カジュアルな着物としては小紋や紬が挙げられます。小紋の着物は全体に柄があり、反物の端から端まで同じ柄が繰り返し染められているもので、型を利用して染められているものが多く、普段のおしゃれ着として着られます。格のある場所には着ないので、観劇や気楽に行けるお茶会、食事会、クラス会などに着ます。

紬の着物は、普段に着る着物で、日常着にあたりますので、洋服でいうジーンズのような感覚の着物です。ですから改まった席には着ることができません。ざくざくとした風合いのものが多く、素朴な感覚の着物が多いです。絣といい、織り上げながら図柄を作っていくので、染めのものと仕上がりが違います。ただ、紬は普段着でありながら価格も幅広く、高価なものも多く、大島紬・結城紬・牛首紬は三大紬と呼ばれています。100万円以上の紬でも礼装として着ることはできませんので、金額だけで判断はできません。

男性の着物は、黒紋付(黒の着物に家紋が五つ入っている着物と羽織)に袴姿が第一礼装です。結婚式の新郎、新郎新婦の父親、仲人、式典などに着ます。そして第二礼装は色紋付(無地染めの着物に家紋が入っている着物に羽織)に袴姿です。結婚式の披露宴に招待されたり、お茶会や初詣などに出かけたりするのにふさわしい着物です。

男性の袴もお正月の礼装として締まった格好です(写真:xiangtao / PIXTA)

その次に着物と羽織姿のみで袴を付けない装いで、素材によってカジュアルな場面が向くものと、少し改まった場所が向くものとあります。紬以外の着物は初詣やお茶会、パーティなどに着て行くことができます。紬はカジュアルな着物になりますので礼装には着られませんので、家で過ごしたり、食事会に出たりするくらいまでの着物です。

買うか借りるか、受け継ぐか

そんな着物は購入派、レンタル派、受け継ぐ派に分かれます。

購入の場合は、振袖はフルセットで30万円くらいから各種あり高価なものは単品で100万円以上のものもあります。他の留袖や訪問着などの着物はピンからきりまで価格帯があり、数万円で購入できるものから作家ものや、加工技術が緻密なものでは100万円以上のものもあり、各価格帯で揃っていますので予算に合わせて選ぶことができます。

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