これが菅原道真の怨霊!妖怪たちと涼む夏

怖いようで、愛らしい

中世の天狗の、意外な容姿

中世の天狗の姿がわかるのが、『是害房絵巻(ぜがいぼうえまき)』だ。天狗というと、鼻の長い赤い顔が思い浮かぶが、そのイメージはもっと後の時代のもの。絵巻では顔が猛禽類、体は人間になっている。

ストーリーはというと、日本の高僧を試そうと、中国の唐から是害房という天狗の親分が単身京都にやってくる。比叡山の僧と法力を競うが、さんざんに打ち負かされて体を壊してしまう。日本の天狗たちにたんかで運ばれ、賀茂川の河原で湯治し、元気を取り戻す。唐に帰ることにすると、日本の天狗たちが送別会を開いてくれた。

重要文化財『是害房絵巻』南北朝時代 泉屋博古館蔵(8月4日まで展示)

江戸時代の妖怪カード

今の子供と同様、江戸時代の子供にも妖怪や化け物は人気があったようだ。江戸時代後期には、子供向けの浮世絵が数多く作られた。『新板 化物づくし』は子供のための「おもちゃ絵」。眺めるだけでも楽しいが、トレーディングカードのように切り離して使ったり、本に仕立てたりして遊んだという。

『新板 化物づくし』歌川芳員画 江戸時代・嘉永五年(1852年) 公文教育研究会蔵 (8月4日まで展示)
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