「英語を聴ける人」がコッソリやってる練習法 今年こそ上達!「ものまねメソッド」のすすめ

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英語のリスニング力を上げようと、とにかくたくさんの英語を聞く努力をされている方も少なくないのではないかと想像します。どうでしょうか? 効果は上がっていますか? 残念ながら、期待していたほどリスニング力は伸びていないのではないでしょうか?

なぜ、私がそのように断言するかというと、実は私自身も同じような方法でリスニング力を伸ばそうとして、失敗した経験があるからです。

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アメリカの大学に留学する際には、TOEFLという英語の試験を受けて、そのスコアを提出することが求められます。私も高校を卒業してすぐにTOEFLを受けたのですが、その時のリスニングのスコアは惨憺たるものでした。

「これではダメだ!」と考えた私は、リスニング力を上げるため、当時FENと呼ばれていた駐日米軍関係者向けのラジオ放送をひたすら聞くことにしました。

留学の資金をためるべく、道路工事の現場でガードマンのバイトをしながら、片耳にイヤフォンをし、ひたすらFENを聞き続けたのです。日勤で8時間、終わるとそのまま夜勤に突入してまた8時間働くこともありましたので、長い時は1日16時間、英語漬けの生活を1年半送りました。おそらく当時の私は、日本で最も大量の「英語のシャワー」を浴びた人間のひとりだったと思います。

ところが、1年半が経過しても、私のリスニング力はまったくといっていいほど向上せず、理由がわからないままに、愕然としながら留学の日を迎えることになってしまったのです。

自身の苦い経験からも、英語を「聞き流す」だけでは、本当の意味で英語を「聴ける」ようにはならないということを、今では断言できます。多くの英語教材で謳われている「シャワーのように英語をたくさん聞いていれば、耳が慣れて自然と英語がどんどんわかるようになる」なんてことは起きないのです。

なぜ聞き流し教材では「聴ける」ようにならないのか?

その理由が、英語を教える立場になった今になってようやく明確になってきました。

英語を聞き流しているとき、人間の脳は知っている単語や聞こえた部分のみを頼りに、意味をザックリと把握しようとします。それ以外の認識できなかった部分、つまり本来しっかりと聴き取れるようにするべきポイントは、まさにシャワーのように流れ落ちてしまっているのです。これでは、ボーっとBGMを耳に話しているのと同じなので、リスニング力の強化にはなりません。

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