都議会公明党が自民党に決別を宣言した真因 何が公明党を怒らせたのか
「(都議会)自民党との信義という観点でこれまでやってきたが、完全に崩れたと思って結構だ」
都議会公明党の東村邦浩幹事長は12月14日夜、長年続けてきた自民党との関係を終わらせることを宣言した。同時に「知事が進める東京大改革については、公明党も大賛成」と述べ、小池百合子・東京都知事への接近を匂わせている。
鉄板と思われていた都議会公明党と都議会自民党との関係。その突然の終焉に誰もが驚いた。しかしその数日前に、筆者はある都議からこんな話を聞いている。
「もう(都議会)自民党には我慢できない。特に高木啓幹事長は、あまりにも横暴だ。もう彼が首を差し出しても、元に戻らないところまできている。国政とは別の話だが」
明確に「決裂」とは言わないまでも、「国政とは別の話」で十分に関係終焉が伺えた。
決裂した原因は何なのか
ではここまで両者の関係が悪化した原因は何なのか。報道されているように、都議会公明党が提案した「議員報酬2割カット」などが先にメディアで報道され、それに都議会自民党が不快感を示したことが要因なのだろうか。
もちろんそうしたことも一因だろう。2017年の都議選を視野に改革政党のイメージを作ろうとする公明党に対し、自民党は半減された知事報酬よりも多額になる議員報酬という“既得権益”を離そうとはしない。一緒にやっていれば同じように見られてしまう、という恐れもある。
だからといって、それだけで長年の関係を終わらせるまでに至るのか。実はそれよりも根深いものがある。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら