小池知事はお膝元の疑惑にどう向き合うのか 豊島区議の不透明な政務活動費は1000万円超

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
小池百合子都知事のお膝元で政務活動費の使途を巡る疑惑が発覚した。写真左端は都知事選で小池氏を応援する豊島区議の河原弘明氏(写真:HIROYUKI OZAWA/アフロ)

築地市場移転や東京五輪開催などの諸問題に果敢に取り組む姿勢が全国から注目され、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの小池百合子東京都知事。だが、その地元である豊島区が大きく揺らごうとしている。今年7月に行われた知事選で小池氏を支援した「7人の侍」のひとりである自民党の河原弘明豊島区議に、1000万円を超える政務活動費の使途をめぐる「疑惑」が発覚した。

豊島区民有志でつくる「としま政務活動費を考える会」が11月8日に会見。情報公開によって得た2011年度から2015年度までの自民党豊島区議団の政務活動費関連資料約7000枚の内容を精査した結果、同区議団から河原区議が専務取締役を務める区内の印刷会社に対して巨額な支払いがあったことを発表したのだ。

5年分を合計すると1078万5879円

「としま政務活動費を考える会」がメディアに公開した資料

その内訳は2011年度には256万1696円、2012年度は143万3986円、2013年度は158万9711円、2014年度は288万6424円、そして2015年度には231万4062円となり、これら5年分を合計すると1078万5879円にも上る。

同会は今月2日、「自民党豊島区議団・河原弘明議員の不適切な政務活動費使用疑惑に関する陳情」を竹下ひろみ豊島区議会議長に提出。こうした支出が豊島区議会の「政務活動費取扱指針」が禁止する「議員個人及びその関係者の資産形成につながる経費」に抵触するかどうかを精査することなどを求めていた。

政務活動費の問題については、河原区議はすでにテレビ局の取材に対して「新聞折り込みだけでも7万~8万部くらいは作っていた。(その金額は)20万~30万円というところ」と告白している。また「皆様方に不審がられるということがあれば、この仕事に関しては私の方ではやらないような方向にしてもいいかなと思う」と述べ、あくまで「個人的な問題」として済ませようとしていた。

次ページ個人的な問題で済まそうとしていたが・・・
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事