NetflixのSFドラマ広告のスゴい仕掛け アドブロック利用者を狙い撃ち

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ただし、これを実行するにはひとつ問題がある、とカースベイ氏は説明する。同氏いわく、ザ・ネクストウェブはキャンバス広告のインプレッション数を直接測定できないという。インプレッションを追跡するコードを埋め込むことは、実質的に、アドブロッカーにキャンバス広告の存在を知らせることになるからだ。

UXは損ねてはいけない

ザ・ネクストウェブはそれでも、このキャンペーンについてCPM(インプレッション単価)でNetflixに課金している(標準的なバナー広告の通常料金の3倍から4倍の料金になる)。同サイトでキャンペーン実施中に発生したインプレッション数を推計するために、独自のウェブ分析に基づき、アドブロッカーを使用しているユーザーの人数を割り出し、「経験に裏付けられた推測を行う」と、カースベイ氏は説明する。

コード中のリクエストが増えると、そのぶん処理に要する時間も増えるため、ページの読み込みも若干遅くなると、カースベイ氏は付け加える。「我々は、速度とサイトの読み込みを改善するため、サイトに対して多数のテストと改良を行う」とカースベイ氏。「サイトのほかの部分で行った改善に照らして、読み込み時間のわずかな増加は、十分許容できると判断した」。

「ブラック・ミラー」のキャンペーンはスマートだったが、カースベイ氏はほかのパブリッシャーに向けて、無駄に押しつけがましくならないようにと釘を刺す。「我々はクライアントのために、広告ブロッカーをターゲットにする選択肢を残しておく」と、カースベイ氏は語る。「だが、再度行うなら、そうすべき理由を明らかにする必要がある」。

Yuyu Chen (原文 / 訳:ガリレオ)

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DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

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