NetflixのSFドラマ広告のスゴい仕掛け アドブロック利用者を狙い撃ち

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「我々の望みは、リーチが難しいオーディエンスをターゲットにして、彼らの関心を喚起するクリエイティブな方法を見つけることだ」と、マレンロー・メディアパブのデジタルメディアおよびイノベーション担当エグゼクティブディレクター、ショーン・コーコラン氏は語る。「広告をブロックしている人に、直接語りかけるのは面白いと思う。それに、ドラマのテーマに合わせて、誰も完全には逃げられないと知らせているのだ」。

マレンロー・メディアパブは、この広告キャンペーンの実施に向けて多数のパブリッシャーに接触したが、合意したメディア企業はわずか3社。スレート、マッシャブル、そしてザ・ネクストウェブだ。

ザ・ネクストウェブのパートナーシップ担当ディレクター、レイ・カースベイ氏は、Netflixが的確にアドブロッカーを検知する方法を説明した。大多数のアドブロッカーはJavaScript変数「window.noBlocker」を設定している。パブリッシャーがこのコードを検知すると、それに応じて背景が変化し、Netflixのバナーを表示するという。

「背景の変化はミリ秒単位で起きるので、ユーザーはまず気づかない」と、カースベイ氏。

インプの測定は不能

ザ・ネクストウェブは、独自開発したシステムを通じて「キャンバス広告」を提供している。これはフルページの広告フォーマットだが、簡単に広告を隠したりほかのページに移動したりできるので、さほど押しつけがましくない。

CEOのボリス・ベルトハウゼン・バン・ザンテン氏によると、同サイトがキャンバス広告を表示するのは、通常1日あたり1回かそれより少ない頻度で、広告費も割増料金だという。だが、ザ・ネクストウェブはアドブロッカーをターゲットにするために、Netflixのキャンバス広告をハードコードで書いて自社コンテンツ管理システムに組み込み、ユーザー体験を損なわないようにする必要がある。

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