50代の「学習意欲の低下」はどう防ぐべきか

「知能」と「記憶力」は加齢によって低下しない

しかし、エビングハウスの忘却曲線で見る限り、60代と20代で記憶力に大差はないと言えます。エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者・エビングハウスが、無意味な言葉の丸暗記から見出した「忘却は覚えた直後に進む」という法則です。彼の実験によると、人は暗記した後、20分後には42%を忘れ、1時間後には56%を忘れ、1日後には74%を忘れるといいます。しかし、そこに年齢差は関係ないのです。

『五〇歳からの勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)p106

「物覚えが悪くなった」人は復習をしているか

それでもなお、「現実として加齢と共に記憶力の低下を感じている」、という反論があるでしょう。そういう人たちこそ、このエビングハウスの忘却曲線に注目して欲しいのです。効率良く記憶するためには、この曲線における忘却するまでの時間に沿って復習することが重要だと言われています。そして私たちは、学生時代こんな風に何度も復習して物を覚えてきたのではないでしょうか。

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