アコーディアvsレノ、5年越しの争いに終止符

USJ、コメダを買ったMBKと組み上場廃止へ

レノがアコーディアの筆頭株主に躍り出たのは2013年1月のこと。アコーディアのライバル・PGMが、アコーディアに対して敵対的TOBを仕掛けている真っ直中でのことだった。

アコーディアはゴールドマン・サックスが、PGMは米国系ファンドのローン・スターが設立に関与している。ほぼ同じ時期に誕生し、出自も似ている両社は、国内の大手ゴルフ場が預託金問題から相次いで破たんする中、苛烈な買収競争を展開。上場時期はPGMが1年早いが、親会社のエグジットはアコーディアの方が10か月早い。

ゴールドマン・サックスが2011年1月に保有する全てのアコーディア株を、国内外の投資家に公募で売り出したのに対し、ローン・スターは同年11月、パチンコ機器製造大手の平和に保有全株を譲渡している。

敵対的買収の間隙を縫って登場したレノ

TOBを仕掛けたPGMのトップは元アコーディア出身の神田有宏氏。アコーディアが設立される以前の、ゴールドマン・サックスがゴルフ場の買収を開始した頃から、倒産コースの買収を手掛けてきた凄腕の実務家だった。が、後にアコーディアの天皇・竹生道巨社長と経営方針の違いから対立。2011年5月にアコーディアを去っていたが、PGMが平和に買収されると、PGMのトップに就任した。

この当時は業界全体にプレーフィーの下落に歯止めがかからず、収益の圧迫要因になっていた。神田氏の持論は「プレーフィー下落に歯止めをかけるには、保有コース数が圧倒的に多い2強が統合するしかない」というもの。この持論にのっとって、2012年11月、アコーディアの買収を目指し、敵対的TOBに打って出た。

アコーディアでは竹生氏がこの半年前にスキャンダルが原因で社長を退いていたが、後任の鎌田隆介社長以下、経営陣が徹底抗戦の構えで対抗。9割配当で株主を説得に回る策に出た。

その状況下で、TOBの応募終了日が10日後に迫った2013年1月7日、突如レノが大量保有報告書を提出。グループ会社と共同で、発行済みの13.75%を保有していることが判明。15日には18.12%に達していることが明らかになり、アコーディア株は急騰。8万1000円というTOB価格は魅力を失い、PGMによる敵対的TOBは失敗に終わった。

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