ネットがダメな会社はHPの改良を怠りすぎる 「お客様の都合」に合わせるたった1つの方法
さらに「お客様の都合」は日々変化します。そして、そもそも、「お客様の都合」は、「よくわからない」ものです。「ビッグモーター」の「無料査定」コーナーで、なぜ「お客様情報」が左のほうが数字がいいのか、後づけではいろいろなことが言えるかもしれませんが、実際に説明することは難しいでしょう。
とはいえ、何もしなければ、自社のホームページは、お客様のニーズと乖離していくだけです。だからこそ、多少当てずっぽうでも「お客様はこう考えるのではないか」と仮説を立て、ホームページの改善を行い、その結果を検証し、さらに仮説、改善、検証を行う。このサイクルをとにかく回し続けていくことが非常に重要です。
もちろん、仮説がすべてあたるわけではなく、間違えることもあるでしょう。そのようなときも、いったん元に戻し、失敗につながった可能性のある理由を分析し、同じように仮説と検証のプロセスを踏んで、1つずつ潰していけば、かなり高い確率で「正解」に近づくことができるのです。
ホームページの「手軽さ」は仮説の検証にマッチ
この仮説→改善→検証のサイクルを回すことと、高い親和性があるのがホームページです。ホームページは、実店舗と違って、容易に何度でも手直しができます。場合によっては元に戻すことさえできるし、データの解析も容易です。
「新規事業」の可能性を見極めたければ、すぐにランディングページをつくってテストマーケティングを行い、解析ツールで分析することができます。その結果、「ビジネスインパクトが期待できる」と判断できれば大きく展開すればいいですし、お客様からの反応が乏しければ、ページをなくせばいいだけのことです。
ホームページは無形物です。「ダメなら捨てる」という判断ができます。けれど新規事業のための実店舗をつくっていたとしたら、そう簡単に撤退することができず、傷口を広げてしまうでしょう。ホームページのこの「手軽さ」を利用して、こまめに改善を繰り返すことは、決して目新しいやり方ではありません。しかし、このプロセスを、手間を惜しまず、コツコツ繰り返していくことこそが、お客様のニーズに追いつく、確実な方法のひとつです。
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