ネットがダメな会社はHPの改良を怠りすぎる 「お客様の都合」に合わせるたった1つの方法

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さらに「お客様の都合」は日々変化します。そして、そもそも、「お客様の都合」は、「よくわからない」ものです。「ビッグモーター」の「無料査定」コーナーで、なぜ「お客様情報」が左のほうが数字がいいのか、後づけではいろいろなことが言えるかもしれませんが、実際に説明することは難しいでしょう。

とはいえ、何もしなければ、自社のホームページは、お客様のニーズと乖離していくだけです。だからこそ、多少当てずっぽうでも「お客様はこう考えるのではないか」と仮説を立て、ホームページの改善を行い、その結果を検証し、さらに仮説、改善、検証を行う。このサイクルをとにかく回し続けていくことが非常に重要です。

もちろん、仮説がすべてあたるわけではなく、間違えることもあるでしょう。そのようなときも、いったん元に戻し、失敗につながった可能性のある理由を分析し、同じように仮説と検証のプロセスを踏んで、1つずつ潰していけば、かなり高い確率で「正解」に近づくことができるのです。

ホームページの「手軽さ」は仮説の検証にマッチ

この仮説→改善→検証のサイクルを回すことと、高い親和性があるのがホームページです。ホームページは、実店舗と違って、容易に何度でも手直しができます。場合によっては元に戻すことさえできるし、データの解析も容易です。

『会社のホームページはどんどん買えなさい』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「新規事業」の可能性を見極めたければ、すぐにランディングページをつくってテストマーケティングを行い、解析ツールで分析することができます。その結果、「ビジネスインパクトが期待できる」と判断できれば大きく展開すればいいですし、お客様からの反応が乏しければ、ページをなくせばいいだけのことです。

ホームページは無形物です。「ダメなら捨てる」という判断ができます。けれど新規事業のための実店舗をつくっていたとしたら、そう簡単に撤退することができず、傷口を広げてしまうでしょう。ホームページのこの「手軽さ」を利用して、こまめに改善を繰り返すことは、決して目新しいやり方ではありません。しかし、このプロセスを、手間を惜しまず、コツコツ繰り返していくことこそが、お客様のニーズに追いつく、確実な方法のひとつです。

石嶋 洋平 ミスターフュージョン代表取締役、サウンドアーティスト

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いしじま ようへい / Yohei Ishijima

1981年生まれ。2009年に株式会社ミスターフュージョンを設立。有名アーティスト、有名企業のWebプロデュースや企業のアクセス解析を行い、 幅広い業種業界でWebサイトの改善実績を持つ。また「すべてのヒトに創るチカラを」をビジョンとして、 小学生向けプログラミング教室「プロスタキッズ」を全国に展開。2018年8月「東京花火大祭」では仕掛け人として 世界で初めて子どもたちがプログラミングした花火の打ち上げを成功させた。著書は『子どもの才能を引き出す最高の学びプログラミング教育』(あさ出版)など他2冊。

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