「住みよさランキング2013」世界編 グローバルエリートが緊急選定

✎ 1〜 ✎ 60 ✎ 61 ✎ 62 ✎ 最新
拡大
縮小

続く9位は、ケニア ナイロビ、おめでとう!!

ケニアでマサイ族の皆さんと牛を追う、ムーギー・キム氏

いや正直な話、ケニアと言えばナイロビよりマサイ村のほうが私は楽しかった。ナイロビはとにかく大都市で人も多く、どうも気が休まらない。車でドライブしながらマサイ村に行ったのだが、そこで見た星空のきれいなこときれいなこと! 

もちろん動物好きの私にとって、ライオンがシマウマを食べているシーンや巨大なアフリカゾウとの遭遇、無数のヌーの群れ、木の上でガゼルを食べているレオパードなど、興奮する要素はたくさんあるわけだが、皆様に断固お伝えしておきたいのが、「バッファローのバーベキューはおいしくない」ということである。やはり食肉用に養殖されている牛に慣れると、ライオンと闘いワニを踏み潰す筋骨隆々としたバッファローを食べるには、われわれのあごの筋肉は、すでにあまりに退化してしまったようである。

実は、ケニアはアフリカでナイジェリアと並び、経済発展が急速に進んでおり、携帯電話のモバイルペイメントなどは世界一進んでいるくらいだと、ご存じだろうか。最近、ナイジェリア人、南アフリカ人、ケニア人、ジンバブエ人の友人を家に招いてホームパーティーを行ったので、そのときの模様を追ってお届けする所存である。なおケニアで面白かったのは、マラリアなどの注射をしないとタンザニアへは行けないのだが、時間がないと言うと、マラリア注射の証明書が40ドルくらいで売っていたことである。こんなもん売ってしもたら、さすがにアカンやろ…。…。

続く8位は、カンボジアのアンコールワット、おめでとう!

アンコールワットを探索する、ムーギー・キム氏

私はアンコールワットこそ、為政者ができる最善の公共投資のひとつだと思う。まずその、おおざっぱで恐縮だが、12世紀だか何だかの昔に、東南アジアの森の中に世界最高水準の建築技術があった、というのがまずうれしいし、あれだけ巨大にして繊細で豊かな文化が凝縮された建物を人類に残したということは、カンボジアの人々にとってどれほど大きな誇りになっているだろう。

実際、プノンペンにしてもシェムリアップにしても、お札の模様にしてもアンコールワットネタであふれかえっている。中に入ると木が遺跡を貫通しているタ・プロームや、なんともいえない哲学的表情の仏像の顔が並ぶバイヨンなど、あなたのハートを悠久のヒンドゥー、仏教哲学の融合地点にいざなってくれるだろう。

次ページ第7位に君臨するのは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT