続く9位は、ケニア ナイロビ、おめでとう!!
いや正直な話、ケニアと言えばナイロビよりマサイ村のほうが私は楽しかった。ナイロビはとにかく大都市で人も多く、どうも気が休まらない。車でドライブしながらマサイ村に行ったのだが、そこで見た星空のきれいなこときれいなこと!
もちろん動物好きの私にとって、ライオンがシマウマを食べているシーンや巨大なアフリカゾウとの遭遇、無数のヌーの群れ、木の上でガゼルを食べているレオパードなど、興奮する要素はたくさんあるわけだが、皆様に断固お伝えしておきたいのが、「バッファローのバーベキューはおいしくない」ということである。やはり食肉用に養殖されている牛に慣れると、ライオンと闘いワニを踏み潰す筋骨隆々としたバッファローを食べるには、われわれのあごの筋肉は、すでにあまりに退化してしまったようである。
実は、ケニアはアフリカでナイジェリアと並び、経済発展が急速に進んでおり、携帯電話のモバイルペイメントなどは世界一進んでいるくらいだと、ご存じだろうか。最近、ナイジェリア人、南アフリカ人、ケニア人、ジンバブエ人の友人を家に招いてホームパーティーを行ったので、そのときの模様を追ってお届けする所存である。なおケニアで面白かったのは、マラリアなどの注射をしないとタンザニアへは行けないのだが、時間がないと言うと、マラリア注射の証明書が40ドルくらいで売っていたことである。こんなもん売ってしもたら、さすがにアカンやろ…。…。
続く8位は、カンボジアのアンコールワット、おめでとう!
私はアンコールワットこそ、為政者ができる最善の公共投資のひとつだと思う。まずその、おおざっぱで恐縮だが、12世紀だか何だかの昔に、東南アジアの森の中に世界最高水準の建築技術があった、というのがまずうれしいし、あれだけ巨大にして繊細で豊かな文化が凝縮された建物を人類に残したということは、カンボジアの人々にとってどれほど大きな誇りになっているだろう。
実際、プノンペンにしてもシェムリアップにしても、お札の模様にしてもアンコールワットネタであふれかえっている。中に入ると木が遺跡を貫通しているタ・プロームや、なんともいえない哲学的表情の仏像の顔が並ぶバイヨンなど、あなたのハートを悠久のヒンドゥー、仏教哲学の融合地点にいざなってくれるだろう。
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