勝ち続ける人があえて「2位」を目指すワケ

有名プロゴルファーの「強くなる」思考法

勝ち続ける「仕事人」の秘密とは?写真左から芹澤信雄プロ、西山ゆかりプロ)
能力は高いのに、ここぞというとき力を発揮できない。つまり本番に弱い。こう言うと、その人の「メンタルの弱さ」が指摘されがちですが、実は、気持ちの「強さ、弱さ」以前に、「仕事を進めるうえでの心構え」に問題があるケースもある――。
そう語るのは、藤田寛之、宮本勝昌、上井邦裕、西山ゆかり、木戸愛ら、ゴルフ界の有名トッププロたちが師と仰ぐ、芹澤信雄プロ。一匹狼も多いプロゴルファーたちが自然と集まり「チームセリザワ」を結成、続々とメンバーたちが勝利を収めています。
『チームセリザワに学ぶ「強くなる」思考法』の著書もある芹澤氏に、勝負どころで力を発揮するための秘訣について聞きました。

「稼げること」がプロの証

アマチュア選手としてのキャリアもなく、たたき上げのプロゴルファーである私は、デビューしたてのころ、優勝とかトップテンなどは夢のまた夢でした。高校、大学で華々しい戦績を収めた後にプロ入りする選手とは大違いです。

しかし、人一倍練習を重ね、先輩プロの技を観察し、時には直接指導を仰ぎ、スキルアップを目指しました。そのかいあって、長くレギュラーツアーでプレーができ、通算5回の優勝を勝ち取ることがきました。

そんな私のもとに、「一緒に練習したい」「ゴルフを見てもらいたい」という後輩が集まってきました。藤田寛之、宮本勝昌、上井邦裕、西山ゆかり、木戸愛といった選手たちです。ほかの親しいプロも参加して、やがてそれが「チームセリザワ」となりました。チームといっても、とても「ゆるい」もので、最小限のルールはあるものの、体育会的な雰囲気はありません。

「プロフェッショナルとは?」

そう尋ねられたとき、人によって答えはさまざまでしょう。プロゴルファーとしての私の答えはじつにシンプル。

「稼げる選手になること」

です。もちろん優勝を目指すことは大事ですが、優勝ばかりを意識し、無謀なプレーで上位から転落するのと、状況を見極め、潔く2位を確保するのと、どちらがプロとして大事なことか。私はチームセリザワのメンバーにそのことばかりを話しています。

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