勝ち続ける人があえて「2位」を目指すワケ 有名プロゴルファーの「強くなる」思考法
これに気づき、スイングを修正し直して、40歳のとき(2000年)に「東建コーポレーションカップ」で優勝することができました。
私の場合、ドライバーの飛距離は自慢できるものではありません。たとえば、ロングヒッターがロングホールを2打でグリーンオンする場面でも、3打でグリーンオンしてワンパットでバーディー、2パットでパーという攻め方をすることが少なくありません。
ミドルホールでも、ロングヒッターなら2打でグリーンオンして、パットが決まればバーディー、2パットでパーをとることができます。しかし、私の場合はパーオンができずに、いわゆる3打でグリーンオンして、ワンパットでパーを拾う“寄せワン”のゴルフを強いられることが多いのです。
飛距離が出ないのは、私の短所。一方、寄せ、パットのうまさは長所です。
ジャンボ尾崎さんの言葉
1997年の「中日クラウンズ」を忘れることはできません。最終日、最終組でジャンボ尾崎さんと一緒にまわりました。ジャンボさんが3連覇したときのことです。この試合で私は2位になりました。表彰式でのジャンボさんの優勝インタビューの言葉はいまでも忘れません。
「今日のパートナーは最高だった。あれだけパーパットを入れる選手は見たことがない。芹澤のパーパットは世界一だ」
私のスタイルが、ジャンボさんに、そして世間に認められた瞬間でした。本当に感激しました。そうした経験がチームセリザワにおける私の指導方針を決定づけたと言っていいでしょう。
「短所を改善させるよりも、長所を見つけてそこを伸ばす指導」
逆の意見もあるでしょうが、明確な方針を示すことは、指導者として、またリーダーとしての大事な役目と思っています。
皆さんでもし、壁や限界を感じている人がいるとしたら、ぜひ自分の長所を徹底的に磨いてください。短所を補って余りあるものにすれば、必ず道は開けるはずです。
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