トランプ氏がオバマ氏との会談で話したこと ホワイトハウスで1時間半会談

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11月10日、トランプ次期米大統領はホワイトハウスでオバマ大統領と会談し、政権移行について1時間半協議した。10日、会談するトランプ氏(左)とオバマ大統領(2016年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 10日 ロイター] - 米共和党のドナルド・トランプ次期大統領が、ホワイトハウスでオバマ大統領と初めて会談し、政権移行について1時間半協議した。

トランプ氏はオーバルオフィス(大統領執務室)で記者団に対し、さまざまな状況について話し合ったと指摘。オバマ氏から「実現したいくつかの素晴らしいこと」について説明を受けたと述べたが、詳細には触れなかった。今後もオバマ氏との会談を重ねることを楽しみにしているとした。

オバマ氏は「次期大統領の成功を確実にするような政権移行を実現することが、今後2カ月の私の最優先課題」と強調し、米国が直面する課題の克服に向けて国民に結束を求めた。

会談では国内問題や外交政策、政権移行に関する詳細が議題に上った。

選挙期間中は互いを激しく批判していた両氏だが、この日の会談では見解の相違を超え、笑顔を交えながら結束を演出した。トランプ氏勝利に反発するデモが米国で広がるなど、深く分断した国民の融和に腐心している様子がうかがえる。

トランプ氏のメラニア夫人もホワイトハウスを訪れ、ミッシェル・オバマ大統領夫人と会談した。

トランプ氏はその後、共和党のライアン下院議長、マコネル上院院内総務と相次いで会談。

トランプ氏はライアン氏との会談後、記者団に対し「われわれは減税を実施する。医療保険を改革し、より手頃で良いものにする」と述べた。選挙戦ではトランプ氏の過激発言などを受けてライアン氏が支援を拒否するなどの経緯があり、両氏は関係修復に向け取り組んでいる姿勢を示した。

トランプ氏はまた、移民、医療改革、雇用の3つが最優先課題との考えを示した。マコネル氏との会談後、記者団に述べた。

トランプ氏の選挙サイトからはこの日、イスラム教徒の入国禁止を含む過激な提案が削除された。より現実的な路線へと軌道修正している兆しとも受け取れるが、実際にこうした政策を断念したかは不明。

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