メディアがトランプ勝利を読めなかったワケ ヒラリーが勝つ確率を84%と報じたのに・・・

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テレビで選挙の行方を見守るトランプ氏の支持者。ニューヨーク市で8日撮影(2016年 ロイター/Mike Segar)

米国の報道各社は大統領選をめぐって、先進的なテクノロジーやビッグデータなどを駆使した。しかし、こうした努力をしたにもかかわらず、またしても同国のジャーナリズムを救うことはできなかった。

メディア全体が、何が起きているのかを見誤った。それは空前絶後のストーリーだった。ドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏を見事に出し抜いて大統領の地位を手に入れるとは、誰も予想していなかった。

11月8日夜に明らかになった失敗は、投票結果を見通せなかった点にとどまらず、有権者の多くが湧き上がらせていた怒りを汲み取れなかったことに関するものだ。こうした有権者は、景気回復に取り残され、雇用を脅かすと彼らが見ている通商合意に裏切られたと考え、ワシントンやニューヨーク市ウォール街、主流のメディアから蔑まれていると感じていた。

現実を見ていないのはメディアの方だった

ジャーナリストたちは、トランプ氏の当選は絶対にありえないという彼らの第六感を裏付ける世論調査結果が出たことに、疑念を抱かなかった。彼らはトランプ支持者が同氏の当選を信じ続けたのは、現実を見ていないからだと考えた。

しかし、最終的な結果は逆になった。ほんの数カ月前に、欧州のメディアの多くが欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票の結果を読み違えたばかりだったというのに。

投票の1カ月以上前から、大統領選は接戦にはなっても本質的には決着したとの見方が大勢だった。10月遅くに連邦捜査局(FBI)が国務長官時代のクリントン氏の私用メール問題を再捜査する方針を示した後も、この見方は変わらなかった。

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