親は子に超されてなんぼ
私も「投資」や「コンサル」が何なのか知りもしなかったし、関心もありませんでした。息子2人が、毎日のように新聞に大きい記事で出てくる会社に入っても、入社決定報告電話には「ふ~ん、了解」程度で、息子に給料をくださる会社ができたことだけでうれしく、後で新聞でどんな会社かを知りびっくり仰天しました。「エリートを育てるエリートの母親」という当コラムのキャッチフレーズが(付けてくださった方には申し訳ないですが)、親子共々にまったく当てはまらないことをここで再告白します。
子供4人とも、私が背伸びをしても見えなかった世界に就職しました。話が合わないと(思っていても)、態度に出されたことはありません。むしろ4人とも根気よく、仕事の内容やその背景を話してくれます(私が知っても、どうなるものでもないのですが)。おかげで田舎のおばさんも、子供が働く4分野の事情に少し詳しくなってしまいました。
結論として、子供が未成年でなくなってからの親子関係は、下り坂の親側より上り坂の子供側からの出方や価値観に、大きく影響されるというのが実感です。
こんなに目まぐるしく進歩する今の世の中で、家族を養いながら、勉強が本分の子供たちをリードできる親なんて、ごく少数だと心得るべきです。子供さんが学んだことを、“必要に応じて親に教えるという、授業料の還元”くらいが、ちょうどいいのではないでしょうか。
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