日本株は11月も上昇が続く可能性がある 「トランプリスク」あっても影響は一時的?

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トランプリスクはあるものの、11月の日本株は思ったよりも上昇が続く可能性があるという。なぜか。(写真:yoshi / PIXTA)

11月2日の日本株は大きく下落しました。しかし、9月末の日経平均株価は1万6449円、ドル円相場は100.89円でした。ほぼ1カ月たった足元では日経平均株価は一時約1000円上昇し、ドル円相場も一時105円台と4円以上、円安になりました。

11月相場も意外に堅調な展開に?

2日はさすがに例外でしたが、8月以降、東証1部の売買代金は2兆円に達しない日が多く、日中変動率((高値-安値)/終値)も平均すれば、1%を超えない日が常態化しています。「閑散・小動き相場」はもともと下がりにくいという特性を有しています。下がりにくい相場環境下で空売り比率の動きから判断する限り、売り圧力が和らいできており、(重かった)上値も相対的に軽くなってきています。

薄商いのなかでも個別銘柄を物色する意欲は強く、10月の1カ月移動平均の騰落レシオ(値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数)は今年初めて140%台を記録し、昨年10月以来、1年ぶりの高さとなっています。同様に新高値の数も昨年8月以来の多さになっています。

市場環境が変化する中で8~9月と大幅に売り越していた海外投資家も10月以降、買い越しに転じてきており、現物と先物の合計では10月第1週が今年3番目、同第3週は5番目の買い越し幅となっています。

昨年、騰落レシオが140%台を記録した2月と10月の例ではレシオがピークアウトしてから、高値まで1か月強の時間の経過を見ています。売り圧力が弱まり、海外勢が買い越すという環境が持続するという前提からは11月相場も堅調な展開が予想されます。

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