――「こんな髪型にしたい!」と見定めた後の心構え、注意点はありますか?
美容師さんに、きちんと主張することです。美容師さんはプロですが、エスパーではありません。自分がなりたいイメージを、ちゃんと主張しましょう。職場で「こう見られたい」と思うならば、平日の仕事帰りにスーツ姿で美容院に行ったり、休日でも、あえて私服ではなくスーツやジャケット姿で行ってみるのがいいかもしれません。美容師さんになるべく多くの情報を与えたほうが、なりたい髪型にぐっと近づけるはずです。
――美容師さんとのコミュニケーションも大切ですね。
ただ単に、髪質や顔に合わせて髪型を決める時代は終わりました。それよりも、自分のキャリアプランや人格に合わせることが大切です。それが「運命を変える」ことになります。だからこそ、私たちはもっとうまく、美容師と付き合うべきです。病院に行ったら、病気を治してもらうために症状を細かく話して、処方箋をもらいますよね? 美容院も同じです。美容師さんも人間なので、きちんと希望を伝えさえすれば、腕をまくってそれを叶えてくれるはずです。
「染めなくていい」と思っているのは男性だけ
――男性のヘアケアや髪型のチョイスで「コレだけはダメ!」というタブーはありますか。
ある調査によると、女性の2人に1人が男性の白髪について、ネガティブにとらえていることがわかりました。それにもかかわらず、白髪の男性の3人に2人が「自分は染めなくてもいい」と思っていたのです(ヘンケルジャパン調べ)。髪は1か月に1〜1.5センチメートル伸びますから、分け目の部分は左右2~3センチメートルが白髪になります。とある男性誌の編集長は、2週間に1回、白髪染めのために美容院に通っているといっていました。そこまでするには、ハードルが高いにせよ、普段から白髪ケアをすることは重要です。
――男性の運命も髪で変わりますか?
変わります。女性はメイクや洋服、ネイルなど、自己表現のバリエーション多くあります。しかし、男性はそれらが少ない分、より髪でアイデンティティを表現しやすいのです。
――最後に「髪」を武器に、モテ上司を目指す方法を教えてください。
迷ったらロールモデルを見つけてください。自分が目指す方向性は、どのタイプの上司なのか。職場にいなければ、芸能人なら誰にあたるのか。 たとえば、会社で一番尊敬できるA部長のようになりたいなら、彼の見た目をトレースするという方法もあります。体形を変えるのは、時間もお金も労力もかかりますが、髪はすぐに変えられます。靴や時計にお金を使うより、コスパはとてもいいのです。
そして最後にひとつ、とても大切なことをお伝えします。女性部下や仕事仲間の髪の変化に気づいてあげてください。「髪切ったよね」「その髪型、似合うね」「素敵ですね」……など、一言かけるだけでいいのです。相手の変化に気が付くことも、上司としてのリスク管理であり、モテ上司への近道です。
◇ ◇ ◇
少ない投資で時間をかけずに、「なりたい自分」に近づける。その方法が、こんなに簡単だったとは……。確かに最近、親しい先輩経営者が、髪型を変えてからどんどん若返って格好よくなり、さらにビジネスで成功している姿を目撃したばかり。私もさっそく美容室に走ろうと思います。
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