トランプ支持者はやはり「嘆かわしい集団」だ

ヒラリーの批判はあながち的外れではない

トランプ氏の支持者はやはり「嘆かわしい」のか? (写真: ロイター/Jonathan Ernst)

民主党のヒラリー・クリントン米大統領候補は最近、ライバルの共和党、ドナルド・トランプ候補の支持者を「嘆かわしい集団」だと評した。この表現についてクリントン氏は謝罪したが、彼女は間違ってはいない。トランプ氏の支持者には人種などに関して、実に嘆かわしい見方をする向きが多いからだ。

問題は、こうした支持者の多くの教育程度が低いため、クリントン氏の指摘が俗物的に見えてしまう点だ。米国はリテラシーや一般常識、科学の面で日本や韓国、ロシアなどよりもランクが低い。教育を市場原理に委ねていることが一因で、富裕層と貧困層との教育格差は大きい。

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これまでのところクリントン氏のほうが、都市に住む高学歴な有権者の支持を集めている。一方でトランプ氏は教育水準の低い白人の支持率が高い。かつて民主党に投票していた鉱員や工場労働者だ。彼らは理性的な議論をえせインテリのものとして意に介さず、恐怖や怒り、不信感によって扇動者に同調している。

ナチスと似てはいるが

このことはヒトラーが権力を掌握した当時のドイツにも当てはまる。しかし、初期のナチスは最低限の教育を受けた人々からは、まとまった支持を得られなかった。ドイツは平均的に見て他国よりも教育水準が高く、ナチスを熱狂的に支持したのは教師やエンジニア、医師、ホワイトカラー、農民などだった。

都市の工場労働者や保守的なカトリック教徒は、教育程度の高いプロテスタントほどにはヒトラーの影響を受けなかった。教育水準では、ヒトラーの台頭を説明できないのだ。

ワイマール共和国時代のドイツでは恐怖や怒りや不信感が渦巻いていた。第1次大戦に敗れて壊滅的な不況に陥ったからだ。ナチスは、バンカーや教授や法律家やメディアや娯楽などエリート的な職業を独占するユダヤ人こそが、偉大なドイツを取り戻す障害になるとして、迫害を始めた。

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