GEナンバー2が語る、世界戦略の全貌 ゼネラル・エレクトリック、ジョン・ライス副会長に聞く
──14年に日立製作所が三菱重工業と火力発電事業を統合し、さらには原子力発電の統合も示唆しています。原子力発電でパートナー関係にある日立と、合弁事業を解消する可能性はありますか。
現時点では、日立とのパートナーシップを変更する考えはない。原子力はとても重要な技術で、将来も変わらないと思う。それに対してGEは責任を負い、何年も前から日立と合弁事業を続けてきた。長期的な視点でのパートナーシップが前提だが、その間には状況が変わることもあるし、途中で障害や問題点が発生することももちろんあるだろう。
──1月には東芝と発電事業で提携関係を強化しました。東芝とより密接になるということですか。
東芝や日立、三菱重工のような大企業の場合、事業をグローバルに展開し、分野も多岐にわたる。協力できる部分もあるし、競合する部分には垣根を作る必要がある。東芝は非常にすばらしい企業なので、協力しつつ、競合しつつ、互いの垣根をはっきり分けていけると思っている。
大企業ばかりが話題になるが、GEにはイノベーションをとても大切にする企業文化がある。すぐれたソリューションを作るために、中小企業とのパートナーシップも検討の対象に入れて相手を探している。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら