円安・株高・債券高は基調転換を迎えたのか

市場動向を読む(債券・金利)

長期金利のボラティリティ(ここでは前日比変化率の20日間の標準偏差・年率換算値)は、4月4日の異次元緩和決定と前後して跳ね上がり、ピークが120%弱に達した。5月24日現在では90%弱まで沈静化している。近年で100%を超えた場面は、1999年12月の“資金運用部ショック”前後および2003年6月からの”VaRショック”による債券相場暴落という2度観察される。いずれも本欄で取り上げて解説したことがある。

当時の日柄調整の期間<金利急上昇直前の大底から大天井までの営業日数、終値ベース>をカウントしてみると、前者が53日、後者が58日だった。一方、今般は5月24日現在で34日。50~60日間を経験的な目安とすると、現在は未だ、6合目という評価になる。

こうしてみると、長期金利はあと2、3週間、ボラタイルな地合いを強いられ、その間は直近の終値最高値である0.885%(5月22日)を超える場面もあるかもしれない。とすると、23日以降の動きを円高・株安・債券高への基調転換と判断するのは拙速ということになる。

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