Webマーケティングの舞台で起きている茶番 クライアントがわかっていないのも残念だ

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でも初期費用を抑えて無駄なクリックをなくすなど運用の工夫をして、限られた予算でもいくつかの施策を並行して走らせることはできます。要は予算の範囲で最大の効果を出す方法を考えることが大切です。ウェブだけにこだわらず、雑誌などの紙媒体やダイレクトメールなどを組み合わせてもいいのです。発想を最初から狭い枠に閉じ込めてしまうことはありません。

サイトを作るなら絶対にデザイン重視だとか、ウェブで自分たちの商品の価値や事業にかける思いをどうしても伝えなければというこだわりを持つ会社もあります。しかしおカネがないからと、最初の一歩を踏み出せずにいます。

理想を思い描くのはいいですが、それだけでなくどうやってそれを実現するかを考えないと、こだわりのままで終わります。まず売り上げを伸ばすウェブマーケティングを実践して利益を得てから、やりたいことに手を着ければいいのです。しかしそう提案をしても、やはり頭の切り換えができなくて、自分たちがやりたいこととは違うと言って受け入れてもらえないこともままあります。

なんのプランもない会社も存在する

ウェブマーケティングについて勘違いしていたり、思い込みが激しい人がいたりする一方で、逆になんのプランもなしにやっていて、この人は何をしたいのだろうと疑問に思うときがあります。

問い合わせがあって訪問すると「うまくいってないんだけれど、なにかいいアイデアない?」と聞かれたりします。こういう会社は、契約先を替えては相手が勧めてきたとおりに広告を出してみて、どうもうまくいかないからまた次を探すということを繰り返しています。ウェブマーケティングでどんなことができるのですかとか、今ここが困っているから改善できませんかと聞くのなら話はわかります。しかし、ただざっくりと「何かない?」では答えようがありません。

それでもなんとかしようとして、「今の経営状態はどうですか?」「売りたい商品はなんですか?」と質問してくるのは良心的な会社です。普通は面倒なので適当に選んだリスティング広告やランディングページ制作のプランを説明し、「費用はこうですがいかがでしょう?」とおざなりな提案をすることになります。事前に検証もせず、仮説も立てずにただやってみるだけですから、ターゲットにヒットして売り上げは伸びづらいでしょう。

ウェブ広告の効果を測る評価基準は、クリック数やコンバージョン数などいくつかあります。それらの指標をチェックするのは当然ですが、ウェブマーケティングの目的をそこに置いている会社も注意です。本来は売り上げをアップして、利益を増やすことが主眼のはずです。クリック数やサンプル請求が増えて、会員を獲得しただけで満足してしまっているケースがあります。

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